• 青き馬、荒野を疾走する - 生まれきて一人生きて消えてゆく因果あれど航跡のごとし
• 青き馬、荒野を疾走する - 秋風が抜ける多摩川大橋に露こぼれたる親父の竿先
• 青き馬、荒野を疾走する - 砂浜の日差し赤く乳首嚙む別れの予感潮騒のおと
• 青き馬、荒野を疾走する - 豊穣の平原広がる北の街寡黙親爺の行先はどこ
• 青き馬、荒野を疾走する - 身を削り心尽くして育てたる息子と食し焼き茄子の記憶
• 青き馬、荒野を疾走する - 諍いの果てに刺したる青年の月日はかくも軽いか
• 青き馬、荒野を疾走する - 消しゴムで削っておきたい過去もありごちゃ混ぜの夏失いたくない
• 青き馬、荒野を疾走する - 膨らまし色塗り変えても剥ぎ取れない歪んだ記憶も美青年なれば
• 青き馬、荒野を疾走する - 年かさねなれと諦めまぜこぜにそれはそれはそれと適当をいう
• 青き馬、荒野を疾走する - もろもろの知識総動員の言い訳を駆使するゲイの不思議あり
• 青き馬、荒野を疾走する - 迷宮の鍵を失い蹌踉の身に落ちていく我も人の子
• 青き馬、荒野を疾走する - 麦秋の房総海岸走る風記憶の欠片散りて消えゆく
• 青き馬、荒野を疾走する - こぼれ出る諍いの種ぶつけ合うこれが親父の戯れなのか
• 青き馬、荒野を疾走する - 月明り向日葵畑でぶつけ合う肉棒軋ます俺も男だ
• 青き馬、荒野を疾走する - 歪なる関係なれどそれでいい時代の寵児まじかかも
• 青き馬、荒野を疾走する - 会えないと分かればなおも身を焦がす単純反応どうしたらいい
• 青き馬、荒野を疾走する - 着飾った僧侶語る無常などどこかのママの迫力もなく

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